2018年夏、

それぞれ仕事や休暇でニューヨークに滞在していたふたりは生おすすめのレストランに向かった。

そこでは、定番メニューとして人気を博していたフライドチキンのようなものといくつかのメニューをオーダーしたと思う。

たわいもない話をしながら料理の到着を待って、前菜などを食べ進めていると、最後にスパイスがたっぷりまぶしてあるチキンがテーブルに運ばれてきた。

なんとも言えぬスパイシーな香りとどっさりかかった唐辛子に食欲を旺盛にかきたてられたふたりは、looksもgoodねとそそくさと数枚写真を撮った後、とにかく急いでそれを口に運んだ。

その瞬間・・・

「何なのこれ!めちゃくちゃ美味しいーー!!!!!!!」

ほぼ絶叫。

この時の【高揚感】といったら。

とにかく美味しすぎて美味しすぎて美味しすぎて、、、興奮しながら夢中で食べた記憶。

それはまさに「感動の一口であり、ひととき」だった。

…….

帰国後、

ふたりは何としてでもあの時の高揚感を再度味わいたくてスパイス調合に没頭。

全ては自分達の舌だけをたよりに。

…….

そして、試行錯誤を繰り返し、

2020年、

2年の歳月(長っ!)をかけて、ようやくあの時の感動にたどり着いた。

あの時の衝撃、あの時の興奮、あの時の喜び。

言葉にし尽くせないものって世の中にあるけど、「麻山スパイス」が完成した時は本当に感動した。またあの味に出会えたんだと。(といっても自分たち流のアレンジは多少してありますがw)

そして今度はこれをたくさんの友やたくさんの食いしん坊に食べさせたいという気持ちになった。

これが、「麻山スパイス(まーやますぱいす)」が誕生した瞬間、のお話。